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| 2006 US OPEN GOLF & コースレポート
松井レポート 河名レポー ト |
2006 US OPEN GOLF
2006全米オープンゴルフ 視察報告 Winged Foot Golf Club Architect Golf Club ![]() 2006年の全米オープンはニューヨーク近郊の
ウイングドフットゴルフクラブ で行われました。 山本・松井・河名による出張レポートです。 お 楽しみ下さい。 2006USオープン 視察報告書 山本レポート 旅程 6月13日(火)成田→ニューヨーク
同日 取引先と夕食 6月14日(水)USオープン視察(ウイングド フット ゴルフクラブ) 当日は練習日 6月15日(木)USオープン視察(予選1日目) 6月16日(金)機械デモ見学、取引先訪問 6月17日(土)視察プレー(アーキテクト ゴルフクラブ) 6月18日(日)ニューヨーク→成田 成田を発ってから約14時間の行程であったが大きな疲れもなかった。到着後若干の休息をとって取引先のE氏と夕食を共にした。 E氏の最も好むトーナメントは全英オープンで、「荒涼とした地形と風などの自然がかもし出す二度とない条件の中でのプレーがゴルフと云うプレーを現してい るからだ。もちろん、USにも似たコースはあるが英国ではない」と話された。また、「コースメイクで必要なことはコントラストを現すことであり、設計者や グリーンキーパーは新しい挑戦をしている。新しい草種の選択もその為に行っている」とのこと。 2006USオープンのコースセッティング USオープン会場「ウイングドフット ゴルフクラブウエストコース」へは地下鉄を乗り継ぎ、シャトルバスで会場に向かった。米国では通勤電車もシャトルバスも日本で見かけるすし詰め状態ではな くバスはシートの数だけしか乗り込めない。電車を降りてから会場までの間は警官によってガードされており、物々しい警戒振りである。また、電車を降りたと ころにゲートがありペットボトルの飲み物は没収、そして金属探知機による検査と厳重である。 会場のウイングドフットゴルフクラブはフラットな林間に作ら れた27ホールのコースで今回使用されているコース以外はバスの通路やゲストハウス、設備関係のテント村、資材置き場となっており準備期間を含めて考えれ ば設備の下になった芝の回復は望めないと考える。いかにUSオープンであるとしてもよくここまでクラブが許したものだと奇異にさえ感じる。 以前、アトランタアスレチック・ゴルフクラブのスーパーインテンデントであるケン・マンガム氏は全米プロの競技中にグリーンに散水していたが、彼は「ここ は我々のコースであり、メンバーのものだ」と話していたことを思い出した。いずれにしろ復旧には莫大な工事費が必要となるであろう。 さて、コースのセッティングであるがコースは林間コースでアウトはほとんどフラットでインは低い丘陵地であり、アウトとインの違いが大きいと感じたが、 27ホールの内、どのホールを使うかルート上やむを得なかったのか? ティインググラウンドの幅は6ヤード程度で長いホールでは40ヤード程もあるがティマークを横方向に移動することは出来ない。またティが長すぎるために コースの手前が見えないホールもあった。 フェアウエイは特別絞っているほどでもないが、殆んどのコースがわずかにドッグレッグし、屈折点には背の高い樹木が行く手を阻んでいて、木を避けて真直ぐ 打てば奥のラフに入る難しいコースセッティングである。しかも、芝丈はFWは8o、セミラフが25〜30o、ファーストラフが100o、セカンドラフは 150o程度に刈込まれており、もちろんセカンドラフに入ったボールはフォアキャディーの旗がなければ捜すことも出来ない。 トータルヤーデージ7,264yd、パー70のセッティングではドライバーショットでの飛距離を稼がなければスコアメイクは出来ないためラフへ入る危険を 承知で攻めなければならない。 ティショットを上手くFWに運んだとしてもグリーンがまさしくポテトチップスなのである。コースがフラットであるためグリーンを見せるためデザインされた に極端な見せグリーンでカップの切れる箇所は全体面積の1/4程度である。あのマスターズのグリーンにも増してのアンジュレーションである。 また、アプローチの刈込みはグリーンに向かって平行に刈込まれているが日本では見ることのない刈り方である。エプロンとグリーンの境を見やすくしているの だろうか? グリーンの草種はスズメノカタビラを使用しており見た目には斑が多く綺麗なグリーンとは言い難い。ところどころカタビラの穂をつけており、転びは 11〜12yd程度と思われる。 また、今回使われていないパッティンググリーンは異常なほど斑が目立った。何か成長調節剤の効果が切れた状態なのか?生育抑制された部分と成長の旺盛な部 分によるものである。これらの状態を見ればトランジションゾーンにおいて寒地型芝を用いることの難しさを感じる。 バンカーは真っ白で濃緑のコースとのコントラストが綺麗で昨日E氏が言っていたコースを見せるための手法が取り入れられている。但し、砂は人工的なもので 鉱石を粉砕して作ったようで粒度幅が広く触った手に白い粉が残っている。また、使用していないコースのバンカーではシルトかサッチが砂に混入して排水を悪 くしているのが見られた。 もちろん、使用コースのバンカーはエッジも綺麗にカットされており(オーガスタの方が綺麗だが)、グリーン側には5p程度のエッジを付け、反対側は芝の面 まで砂をすり上げてボールがエッジに止まることを防止している。 2日間にわたってウイングドフットゴルフクラブを視察した USオープン視察の総括としては、極端なアンジュレーションのグリーンと7264ydでパー70しかも150oの深いラフ、私は過剰なセッティングであ り、ややもすれば攻めるというゴルフの面白さを欠いたセッティングではなかったかと感じている。結果として5オーバーでの優勝がそのことを物語っているの ではないだろうか。 ![]() コース視察プレー アーキテクト・ゴルフ・クラブ 視察旅行の最後の日はパブリックコースのアーキテクト・ゴルフ・クラブでのゴルフプレーを楽しむこととなった。2003年にオープンしたリンクス風の新し いコースである。各ホールにはオールド・トム・モリスやドナルド・ロス、ロバート・トレント・ジョーンズなどの有名設計家の名前が冠されている。 練習場は目標グリーンやバンカーが配置されてコースでプレーをしているような美しいドライビングレンジであった。 いざパッティンググリーンに行ってみてびっくりしたのは全体に蔓延した苔類であり、今年の夏が心配される状態。日本でも問題になっているが米国でも同様の ようだ。もちろんスズメノカタビラも多い。 また、本グリーンでもサッチの堆積は著しく、雨が降れば水が浮くことが容易に分かる。カップを抜いて観察したかったが、コースマーシャルが頻繁に往来する ためカップの縁を見る程度。だが、黒く層になったサッチと頻繁に実施されたコアリングの後が明瞭に見られた。コアリングをいかに行っても、適切な目砂の散 布がなければサッチは解消できないことを物語る貴重な証拠である。 しかし、コースに出てみればFWからセミラフ、ファーストラフ、セカンドラフ、サードラフと綺麗に刈り分けられてウイーピング・ラブグラスであろうか風で なびく姿が印象的であった。 2006USオープン視察報告書 松井レポート 関東も梅雨入りし、鬱陶しい天気が続く6月13日、成田空港発ニューヨーク行きのフライトに乗り込んだ一行4名。今年のUSオープンの会場はニューヨーク 州のWinged Foot GC(ウイングド・フット・ゴルフクラブ)。ニューヨーク郊外の高級住宅街、ウエストチェスター郡に位置するプライベートクラブ。過去4回も USオープンを開催している名門コースだ。 ホテルで一泊して、水曜日の朝。朝食を食べてホテルを出たのが7時半。気温は高くないのだが、半そででも爽やかに感じる。天気予報によると、30 度ぐらいになるが、薄曇りだという。時差ボケなのか、わけの分からないまま電車に乗って、一路グランド・セントラルステーションへ向かう。電車から途中で 地下鉄に乗換えるが、日本ほどの混雑にはならない。日本の朝晩のラッシュは、本当にスゴイものだ。グランド・セントラルステーションのメイン・コンコース は屋根も高く、スペースも広く感じるが、朝の出勤時間でもありかなり行きかう人も多かった。切符売り場では、「USオープンの往復4枚」というだけで、目 的地までの切符も買えてしまう。窓口の係員も慣れたものだ。 木曜日からはUSオープン専用電車も出るのだが、水曜日は通常の郊外行きの電車。その中にもUSオープンを見に行く人が数多く見受けられた。最寄駅のママ ロネックは、グランド・セントラルステーションから普通電車で約40分。ママロネック駅に到着すると、別の車両からもどんどんと人が降りてくる。男性は短 パンの人が多い。夏の装いだ。 駅の裏手からは、会場行きの無料のシャトルバスが運行している。乗り口の前には空港にあるような金属探知機。その金属探知機を通過して、引っかかった人は ボディチェックをしないと、バスには乗り込めないシステムとなっている。さらに、携帯電話も持ち込みは不可なので、預かり所に預けることになっている。 すべてクリアしてやっとシャトルバスに乗り込むことができた。それから約10分、ようやく会場に到着。 コースセッティング 会場の入り口でコースレイアウトをもらい、水曜日の練習ラウンドのスタート板をチェックし、1番ホールからまわっていくこととした。 歩いていくと、ラフが深いのが分かる。ラフに入れてしまうと、ラフが絡みついて世界のトッププロも苦労するに違いない。フェアウエイもかなり狭いので、少 し曲げるだけでラフに打ち込んでしまう。 グリーンは、受けのグリーンが多く、下のカラーも低く刈られていることから、下にカップを切られたら、そのアンジュレーションはかなりのもので、カップを 切る場所によっては、グリーンに止まらないことも多いに違いない。カップの切る場所にしても、グリーン内でも限られたところにしか見つけられない。但し、 グリーン奥のカラーのところの刈高もボールが止まるぐらいに刈られている。昨年のパインハーストNo.2のグリーンは、砲台グリーンがほとんどだったの で、カラーの刈高は低くしており、グリーン上に止めることが難しいセッティングであった。 前半9番ホールまではフラットなコースではあるが、後半の9ホールは、多少アップダウンが見られるようになっている。それに、ところどころ岩盤が見えてお り、そこに盛り土をしてフェアウエイやグリーンを作っているのが分かる。 今年は、知っているUSGAの職員がいないので、コースのことを調べるにしても、インターネットなどを通じて調べるほかがなく、グリーンは、スズメノカタ ビラということ。トーナメントで使用しているグリーンは近くで見るのは難しく、遠目には、ベントグラスにスズメノカタビラが混じっているような感じであっ た。 コースレイアウトを見てみると、このコースは18ホールではなく、27ホールのコースであることが分かったので、トーナメントで使われていないグリーンを 探して、チェックしてみることにした。使用していないホールは、フェアウエイが接待用の仮設施設の場所に使われていたり、USGAの簡易オフィスの場所に なっていた。さすがにグリーンは、綱や網で囲われており、そういう使われ方はしていなかった。 ![]() 近寄れたグリーンを調べてみると、確かにスズメノカタビラだ。日中は暑かったのだが、日が暮れてからは一気に気温が下がることから、スズメノカタビラがも つのであろうと考えられる。米国でもさすがにトランジションゾーン(Transition zone;米国中部付近)から南では、スズメノカタビラは使用できないと言われている。 コースを見るなら水曜日 メジャーのもう一つのすごいところは、ショップの大きさ。かなり広いスペースを取っており、特に衣類や帽子の種類は非常に多い。何万人というギャラリーが 買っていくわけだから、毎日の売上も多いはず。USGAがUSオープンの一週間で、75億円も利益がでるというのも良く分かる。当然我々もお土産を含めて かなりの買い物をしたのであった。 ![]() 練習ラウンドの日は、トーナメントの日と違って、カメラやビデオ持込み可能なので、ギャラリーすべてが写真を撮っている。同行者は、ラフの長さを見るため に、ラフに手を差し入れたり、足を入れて撮ってみたり、その長さを分かってもらうように撮る苦労をされていた。また、練習ラウンドでは、トッププロの技も 見ることができる。バンカーショットやチップショット。パットも長いの短いの、上り下り、いろいろ見られて、トーナメントとはまた違った楽しみがある。練 習ラウンドにたくさんのギャラリーが来るのも理解できる。練習でもスーパーショットがあると、すごい歓声もあがるし、フレッド・カプルスのような人気プ レーヤーにはすごい数のギャラリーが付いてまわるわけで、メジャーの大会では練習ラウンドの日の方が、トーナメントよりも面白い、という意見もあるとい う。業界の人であれば、間違いなく水曜日をお薦めする。途中12番のグリーン横のスタンドに座って、休憩を兼ねてプレーを見ることにした。ティショットの 落とし所を間違わなければ、パーオンはできるホールだったが、カップの位置でスコアも決まってくるようなホールであった。 水曜日ということもあって、次の日のトーナメントに向けて夕方になると、管理クルー達が出てくるかもしれない、と思って練習場へ行ったりして待っていた が、結局5時半を過ぎても出てこなかったのは、残念であった。 管理クルーを見たのは、午後少し日が射してきてから局部的なドライスポットが出たのか、グリーンをチェックしてペットボトルから水をやりながら摺りこんで いたクルーを見ただけであった。多分、次の日の朝の暗いうちからグリーン刈りやバンカー直しなどを行うのであろう。仕方がないので、シャトルバスへの道を 急いだ。ママロネック駅からは普通電車。ニューヨークに到着してからは、約30分程度街中を散策したこともあって帰りはかなり遅くなり、ホテルではバタン キューであった。現地は夏時間を採用していることと、緯度が高いということもあって、午後九時ごろまで明るかった。 トーナメント初日 木曜日の朝は、天気予報ではあまりいい天気にはならず雷雨が降るかもしれない、という予報であった。天気を少し心配しながら、トーナメント初日だというこ とで、7時頃にはホテルを出発。前日もそれほどすっきり晴れてはいなかったのだが、結構日焼けしていた。この感じではかなり日焼けしそうだ。前日の夕方同 様、朝ニューヨーカー達に混ざって街中を歩いた。20分程度であったが、気分はちょっとだけニューヨーカーだった。 グランド・セントラルステーションに到着して、往復切符を買ってホームに行き、最寄り駅のママロネック駅まで直通のUSオープン専用電車に乗り込む。15 両程度繋がった車両にほぼ満員の人が乗り込んでいる。ママロネック駅に到着すると、その車両から人の波が降りていった。この状況は日本の朝のラッシュを思 い出すようだ。昨日よりかなり人が多いが、駅の裏手からシャトルバスに乗り込み、ウイングド・フット・ゴルフクラブに到着。 トーナメント初日のグループ表をもらい、どのグループを見るかを相談する。初日と二日目は3人一組のグループ。朝7時からスタートしている。ホテルで読ん だ新聞では、USオープン最年少の日系アマチュアゴルファーの記事が出ていた。ハワイ出身のフジカワ、15歳。身長は小さいらしいが平均280ヤードのド ライブが出るという。 1番から見ていくことにしたが、じっくり見るのもいいということで、18番のグリーン横の大きなスタンドの上の方に陣取った。カップは、かなり手前に切っ ている。さすがはトッププロが集まっているだけに、ほとんどがパーオン。但し受けのグリーンのため、手前に付きすぎるか、バックスピンをかけ過ぎると、グ リーンからフェアウエイに逆戻りすることも多く見られた。しかし、アプローチは非常にうまい。ワンパットで沈められるところへ持ってくる。うまいものだ。 しかし、バーディはなかなか出ない。見ていた10グループほどでは、フィル・ミケルソンだけがバーディを取っただけであった。タイガー・ウッズもパーオン できなかった。マスターズ以来のトーナメント出場ということだったが、調子も良くなさそうであった。しかし、いつもながら引き連れているギャラリーの数は スゴかった。練習ラウンドでも見られなかったが、当日はどことなく力がない感じに見えた。 トーナメントでの昼食は、テントで売っているハンバーガーやホットドッグ。ハンバーガーはかなりのボリューム。日本のマックやロッテリアとは大きさが違 う。飲み物もミネラルウォーター1ビンやソフトドリンクス1ビン。ビールの場合は、特別のプラスチック製のコップに入れてくれる。これがUSオープンとウ イングド・フットのロゴが付いていて、いいおみやげになる。スタンドに置き忘れてるのを集めて持って帰る人もいた。晴れてくると、かなり暑くなったので、 水分の 摂取は必要。アイスクリームも本場の味で、バニラも本物のバニラビーンズを使用して、濃いミルクの味にマッチしていた。 一日目のほとんどのプレーヤーも上がり、スコアも伸びないのを確認して、やっぱり管理クルーも出て来ないので、シャトルバスの乗り場へ向かった。ニュー ヨークに近いこともあって、メディア以外の日本人、韓国人と見られるギャラリーもかなりいた。日本からの旅行者はまだトーナメント初日なので、少ないとは 思う。 天気に恵まれて、同行者に恵まれた二日間のUSオープン視察を終えることができた。 2006USオープン視察 報告書 河名レポート ウイングドフットゴルフクラブのコース概要および芝の種類 開催コースであるウィングフットゴルフコースはティリング・ハーストによって設計され1893年に開場し、USGA、またUSPGA主催のチャンピオン シップが過去10回にわたり開催されてきました。全米オープンは1929年、59年、74年、84年と開催され、今回が5回目の開催になります。 私自身、ウィングフットゴルフコースで一番印象的だったのは大きく育った樹木がホールを仕切り、歴史を感じさせるだけでなく、芝の緑とバンカーの砂の白さ がゴルフコースの景観をより素晴らしいものにしていたことです。ティーからみる各ホールの姿は言葉に言い表せないような美しさでとても感動しました。 全米オープンという競技を開催するコースを視察して最も感じたことはプレーヤーへの品質だけでなく、視覚的にも美しいゴルフコース管理への取り組みの意識 を高めてくれたことです。 名
称 ウイングトフットゴルフクラブ
コー
ス全長 7264ヤード
PAR 70 草種
バ
ンカーの数 68個と発表されています
私たちが実際視察してみると公式発表では草種、品種、刈高は出ていましたが、それ以上に多草種(バーミューダグラス、フェスク類)の芝も存在していまし た。 コースは全体的にフラットで、コースレイアウトは少しドッグレッグしたホールが多い。グリーンは砲台グリーンが多く存在し、比較的大きく、アンジュレー ションが多く、傾斜 もきついグリーンでグリーンバンカーも戦略上難易度を高くしていました。 バンカーもグリーンの大きさの三分の二くらいの面積があるバンカーが数多く存在し、一つ一つ見ていると、そのエッジ切り、バンカーの均し方が美しく、とて も勉強になりました。 フェアウエイの刈込はグリーンからティー方向へ逆目で刈り込んであり、ラフの刈込はフェアウエイから2ヤードまでが2.5〜3.0cmくらいで、プライマリーラフが 10〜12cm、そしてセカンドラフの深さが12〜30cmと三段階でラフの刈込を行っていました。 コース幅も決して広くは見えなかったのですが、このように三段階にラフを刈込んでいるため、ティショットの正確性が高く要求され、ボールの曲がりにより難 易度が急激に高くなるセッティングの方法にメジャー大会の難しさを感じました。 グリーン手前のエプロンの刈込はストライプで横刈りされており、コース内それぞれの場所で刈り方を変化させている手法は視覚的、競技的に非常に参考になり ました。 米国の芝生への取り組み 今回の米国視察で一番感じたのは、この国にとって芝はゴルフ場、競技場だけの特殊なものではなく、家庭、ホテルの庭先、道路の緑地帯ニューヨークの街にも 存在するように、市民にとって身近でごく一般的に存在するものであるということでした。 移動先のニューヨークの人ごみの中を早歩きで歩いていると、所々で広場や公園に芝があり、なぜかホッとした気持ちにさせられました。これも芝が人間に与え る大きな力であると感じました。 是非とも、日本でもっともっと緑地工事を進め芝が人間に与える癒しや休息を多くのところでたくさんの人たちが感じ取ってくれるようになればと感じました。 もう一つ感じたことは、日本のトーナメントでもボランティアの存在を見かけるのですが、アメリカのボランティア精神を今回の全米オープン視察で強く感じま した。子供から年寄りまで、男女を問わず数多くのボランティアがごく自然に様々な作業に参加していました。このような大会はボランティア抜きではなりたた ないと感じました。 ゴルフというスポーツにおいてギャラリーの応援(スタンディングオベーション)またボランティア、会場スタッフ一人ひとりの姿、またその人たちへの感謝を こめた選手の対応などが日本とはまったく違うように思えました。 アメリカは芝の需要も多く、NTEPに代表されるように研究開発も進み、芝草学も充実していくのも当然のことだと思います。日本の刈込技術、機械などはと ても優秀だと思いますので、アメリカの研究機関からの情報をもとに日本にあったより良い管理が出来るようになれば良いと思います。 視察で得たものを今後のゴルフコース管理に活かせていけたらと考えています。グローバルな時代を迎えてますます世界が身近に存在する現在、このような視察 に参加できたことは意義深いことでした。 (2006/11/29) |
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