サッカーグラウンドの調査について


サッカーグラウンドの品質

FIFAではワールドカップ会場の芝生コンディションに対する基準を特に定めていません。
しかし、欧米ではこれまでにサッカーグラウンドのコンディションについての研究が数多く行われてきており、英国ではSTRI(
Sport Turf Research Institute)によりプレーイングクオリティーの評価基準が定められています(下表1参照)。また、1994年のW杯開催国となった米国でも、独自の基準を確立し各会場のグラウンドコンディションの統一化が行われました。
それにならって、
2002年の開催国となる我が国においても、日本サッカー協会を中心にピッチ(サッカーグラウンド)コンディションの基準作りが現在進められており、その前段階として、評価項目と測定方法についての検討も行われています(下表2参照)。

表1 サッカーグラウンドのプレーイングクオリティー総合評価基準
(STRI)(Bell and Holmes,1988

調査項目

望ましい範囲

許容範囲

ボールの弾み具合(%)

ボールの転がり具合 距離(m)

ボールの転がり具合 減速度(m/s2

表面硬度

芝生の擦り切れ抵抗性(N)

20 50

3 12

0.45 1.5

20 80

30

15 55

2 14

2.20

10 100

20

表2

現在、日本で検討されている項目

・ボールの転がり具合
・ボールの弾み具合
・排水性(透水速度)
・芝生の擦り切れ抵抗性(トラクション)
・表面硬度

サッカーグラウンドの調査

弊社では
1992年から各地競技場でプレー面から見たピッチの品質評価(プレーイングクオリティー調査)、芝生の生育にとっての土壌環境調査、および芝生の生育状況調査等を行い総合的結果に基づいた年間管理作業・施肥計画のご提案をさせて頂いています。 (下表3、図参照)

サッカー場でストレスのかかる範囲と調査ポイント
  調査地点  予備調査地点 灰色の部分がストレスのかかる範囲。
サッカー場でストレスのかかる範囲と調査ポイント

表3 調査項目

プレーイングクオリティー調査

ボールの転がり
ボールリバウンド(弾み具合)
擦り切れ抵抗性(トラクション)
表面硬度
芝草芽数

土壌物理性調査

土壌物理性調査
土壌三相分布
透水速度
現場透水速度(排水性)
土壌通気性
土壌貫入硬度
表面硬度

土壌化学性調査

pH
電気伝導度(EC)
陽イオン交換容量(CEC)(保肥力)
無機態窒素(アンモニア態および硝酸態)
有効態リン酸
交換性塩基(カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム)

芝生生育調査

芝草芽数
根長・根重
体内貯蔵養分
スコアリング(密度、カバー率、葉色、病害抵抗性、品質)

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