今回のニュースレターでは最新のNTEP(全米芝草評価試験)の結果からベントグラスのデータを紹介します。
土のグリーンでも高い品質を実現できる品種
近年ベントグラスグリーンの床土は、維持管理の面からも砂で造成するのが一般的です。しかしながら日本ではコウライグリーンをオーバーシードによってベントグラスグリーンへと草種変換する場合、必ずしも床土が砂ではなく土で造成されている場合があり、床土まで入れ替えることができないことがあります。インターシードの場合も同様の問題があります。では土のグリーンにはどの品種が適しているのでしょうか。
これまでにL-93の品質は、ゴルフ場のパッティンググリーンでのデータを集めたNTEPでは常に上位の評価を受けてきました。そして最新のデータでは土のグリーンで評価したデータが砂で造成されたサンドグリーンのデータとは別に発表されました。

この結果をみるとサンドグリーンではL-93とならびPenn A-1・Penn G-1などの品質が上位を示しましたが、土のグリーンではL-93がトップの評価を受けました(図参照)。このデータからみるとL-93はサンドグリーンだけでなく土のグリーンでも良い品質のターフに仕上げることができる品種です。L-93の耐病性はPenn AやGといった品種よりも優れており、このことが砂より土壌物理性が劣り過湿になりやすい土のグリーンでもL-93が高い品質を示した理由のひとつとみられます。
先のコウライグリーンをオーバーシードによってベントグラスグリーンへと草種変換する場合、もちろんサンドグリーンに改造したほうが良いのですが、L-93は床土が土のままの場合でも高品質なグリーンのターフを仕上げることができる良い品種と言えます。
編集 東洋グリーン(株) ロジスティック本部 松井
技術センター 研究開発部 今田
05/05/06