NEWSLETTER ON TURF SEED No.21

 

L-93の特長を引き出すためには、コースの気象条件や使用頻度などを考慮し、L-93に適した管理を実施していく必要があります。
今回のニュースレターでは、常に高いパッティング・クオリティーを維持し続け、来場者からの評価も高い,ある関西地域のゴルフ場で行なわれているL-93の管理について紹介します。またさらに、L-93で高いパッティング・クオリティーを維持しているコースの管理の要点をあわせて紹介します。

 

1 ゴルフ場で実際に行なわれているL-93の管理
 L-93でグリーンを造成したこのコースではスティンプメーターによるグリーンスピードを9フィート前後で維持しています。昨年はやや速すぎるグリーンを維持したためスロープレーの原因となったので、今年から刈高を0.3mm上げ3.5mmとし、グルーミングの回数もやや減らしています。
 ペンクロスであってもグリーンのクオリティーを維持するためには、更新作業と目砂散布が重要な意味を持っていますが、このコースのL-93が常に高いパッティング・クオリティー(グリーン面が硬く、速いグリーン)を維持し続けている理由は、更新作業に加えて、頻繁に行なうグルーミングと年間22〜23回実施する薄目砂にあるようです。

 

L-93の実際の管理(関西地域・Aゴルフ場 H15年)

項 目

実際の管理内容

速さ(スティンプメーター)

9フィート前後を維持(コースの管理目標)

刈 高

3.5mm(H14年実績:3.2mm)
刈り込み時のグルーミングは頻繁に実施(H14年よりは減)

潅 水

十分な潅水をある程度間隔を置いて実施
少量多回数潅水で過湿にならないように注意している

N施肥設計

年間15-16g/u程度(H14年実績:年間13g/u)
液肥による少量散布実施

目 砂

薄目砂を年間22〜23回程度実施(H14年実績)

更新作業

穴あけ等を必ず実施(春・秋)

 

他のL-93実績コースを含め比較的高いパッティング・クオリティーを維持しているコースの管理方法の要点を示すと次のような管理を行なっているところが多いようです。

※ 潅水:1回に十分な潅水を実施したら次まである程度間隔を空け過湿にならないようにする(この方法でグリーンの硬さを維持し、芝草の根を床土深くまで成長させる)

※ 年間N施肥量:10〜20g/u程度(液肥の使用で1回あたりの施肥量を少なく回数多く実施し、芝生面の葉の乱れを防ぐ)

※ 目砂:薄目砂を回数多く繰り返すことにより、ターフのマット化を防ぎグリーンの硬さを維持する

 

 早くからL-93を採用していただき、高品質なグリーンを仕上げているグリーンキーパーの管理方法はたいへん参考になります。今後も機会あるごとに紹介させていただきたいと思います。

 

編集 東洋グリーン(株)松井 、 研究開発部 今田
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05/05/06