NEWSLETTER ON TURF SEED No.23
今回のニュースレターでは、グリーンの管理作業のうち、目砂の効果について述べた、オハイオ州立大学のホームページに掲載されましたレポートを紹介します。
L-93など、ベントグラス新品種の最適な管理方法については、いくつかのポイントがあります。弊社で開催している「芝草セミナー」に参加されているグリーンキーパーには、これらのポイントを踏まえて、レベルの高いグリーンを仕上げている方々がたくさんいらっしゃいます。
L-93は、刈高管理において、3mm〜4mm前後の比較的広い範囲で、ペンクロスなど従来の品種より速いグリーンを実現でき、フレキシブルな刈高適応性を示す品種です。そして、刈高3.5mm前後(3.2〜3.8mm程度)の低刈によく適し、より速いグリーンを仕上げることができます。
パッティングクオリティーと並んで重要なのがサッチ量のコントロールです。これらをかなえる管理方法として、2週間に1回の薄目砂(0.2mm/回(0.2g/u)・砂の粒径は、0.85mm、0.65mmなどで、シルト分を含まない洗い砂)を日常管理に取り入れ、サッチが貯まりにくく、さらに、硬く速いグリーンを仕上げているコースがあります。
こうした日本のグリーンキーパーが実践してきたL-93に適した管理方法を裏付けるレポートですので、ぜひご一読下さい。
芝密度の高いベントグラス新品種を管理する場合の頻繁な目砂の効果について
Karl Danneberger 博士(オハイオ州立大学 園芸作物学科 教授)
オハイオ州のいたるところで、ゴルフ場のグリーンに、密度の高いベントグラスの新品種がみられる。これらの新品種は、新たに造成されたゴルフ場では、非常にポピュラーになっている。これらの新品種が好まれるのは、低刈され、ビリヤード台のように仕上がるからである。さらに、これらの品種は、ペンクロスのような古い品種よりも、スズメノカタビラとの競争力が高い。
観察によれば、これらの品種のグリーンでは、サッチの堆積が速い傾向がある。どのようなベントグラスの品種でも、過剰なサッチは、高温や乾燥を含む環境ストレスに対する抵抗性を低下させる。さらに、サッチの堆積により、ボールの転がり速度が、遅くなってしまう。
目砂は、サッチを稀釈し、サッチの堆積を減らすための重要な管理方法のひとつである。芝密度の高いベントグラス新品種においては、毎週1回の薄目砂の施用を推奨する。テキサス州からの研究レポートによれば、サッチ減少のためには、年間2回の厚目砂では効果が無く、毎週1回の薄目砂施用で、効果がみられたと報告されている。
目砂はサッチ量をコントロールするためのひとつの方法ですが、密度の高いベントグラス新品種のサッチ堆積を少なくするために、毎週1回の薄目砂施用は、たいへん効果の高い管理方法である。
(2004年6月4日掲載)

目砂散布機の1例(薄目砂散布に対応できる機種)
編集 東洋グリーン(株)松井 、 研究開発部 今田
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04/7/7