NEWSLETTER ON TURF SEED No.29


L-93」のグリーン(平成12年改造造成サンドグリーン 神奈川県Aゴルフ場)

 

今回のニュースレターは、この6月、「L-93」を採用している神奈川県のゴルフ場を訪問した際、キーパーの方から、その管理手法について貴重なお話を伺うことができましたので、紹介させていただきます。

このコースはベント・コウライの2グリーンのコースでしたが、平成12年にコウライグリーン床構造から改修を行ない、新たにサンドグリーンを造成、「L-93」が採用され2ベントコースになりました。

 

サンドグリーン管理事例(床構造:砂 カリフォルニア方式の改変)

グリーンの芝の品種

L-93

肥培管理

液肥で、芝生の生育を観察しながら適宜、少量ずつ散布する。

(少量多回数散布は、ベントの葉の乱れを防ぐ施肥方法のひとつ)

無機養分のバランスを重視して、カリウムの比率を高めた施肥を行なっている。

更新作業

目砂散布:10回前後/年

グルーミング:生育時適宜

(頻繁に行なうことで、アップライトな仕上がりを維持する)

コアリング:1回/年(平成15年実績)

バーチカルカット:3回/年(平成15年実績)

 

 

このコースは肥培管理に特徴があります。年間を通して液肥を施用し、少量多回数散布によって、ベントの葉の乱れを防いでいます。無機養分の比率は、カリウム(K)成分の比率を高めた肥培管理を行なっています。

ベントグラス葉身分析(東洋グリーン潟Iリジナル商品で、ベントグラスに吸収された無機養分の分析値をみながら肥培管理を行なうグリーンの管理手法)による無機養分吸収量は、一般的なコースでは、Kの量がチッソ(N)の1/2前後になるのに対して、このゴルフ場では、Nの値に近い比率になっており、一般的なコースよりもKの吸収量が高いことがわかりました。このような肥培管理の結果、グリーンは、葉が細く均一で、さらに雨の多い季節であっても、葉が硬いベントグリーンに仕上がっています。

まだグリーンが新しくサッチが少ないためか、更新作業はバーチカルカッティング中心のエアレーションを行なっています。さらに、適宜グルーミングを行ない、年間10回前後の目砂散布を行なっています。特にグルーミングはなるべく頻繁に行ない、アップライトな仕上がりを心がけています。このあたりの管理手法に、グリーン面が均一でアップライトに仕上がっている理由があるようです。

 

編集 東洋グリーン(株)松井
勝田技術センター 研究開発部 今田
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2004/12/13