NEWSLETTER ON TURF SEED No.6
L-93(クリーピングベントグラス)Q&A
今回のニュースレターは、弊社の種子商品の供給元であるジャクリンシードが作成した「L-93 Q&A」を紹介します。
ジャクリンシードでも米国ゴルフ場マーケットにおいて、L-93を重要品種のひとつと考えておりこのような資料を作成しています。この中には実場面で役立つ情報がかなりあると思います。米国での資料であり、施肥量などが日本国内の管理方法にそぐわない部分もあるかもしれませんが、ご参考までに皆様に紹介させていただきます。
Q:なぜL-93をグリーンやティーグランド・フェアウエイの品種として選択するのですか
Q:L-93は、特別な生育方法を必要としますか。
Q:サンドグリーンで生育させる場合、L-93の施肥設計はどのようなものでしょうか。土のグリーンやフェアウエイではどうでしょうか?
Q: L-93は高い病害抵抗性を得るため、予防的な殺菌剤施用計画を必要としますか。
Q: L-93の水分の必要性はどのようなことでしょうか。
Q: L-93は厳密な刈高管理を要求しますか。
Q: L-93のグリーンは頻繁な目砂散布を必要としますか。
Q: L-93の播種量はどのぐらいでしょうか。
Q: L-93の種子は生産中ですか。
Q: L-93はクリーピングベントグラス以外のグリーン、ティーおよびフェアウエイのオーバーシードに使用することが出来ますか。
Q:なぜL-93をグリーンやティーグランド・フェアウエイの品種として選択するのですか
A:多くの新ベントの品種とは異なり、L-93はゴルフ場のキーパー方に手をかけたメンテナンスを必要とせずに優れたターフを提供します。L-93には次のような品質面での長所があります。
● グリーン、ティーおよびフェアウエイのために良好な品質であり、最新のNTEPでのティーやフェアウエイの試験評価結果では、トップに評価されています。
● NTEPパッティンググリーンの試験に1993年に参加して以来、ずっとトップ評価されています。
● アップライトに生長し、葉が細い上にキメ細かく、従来品種よりも芝生密度が高いという特長があります。
● 均一で芝目のない、滑らかなグリーンを提供します。
● 旺盛なターフへの仕上り方と、ディボットの早い回復を促します。
● 極めて濃緑色のターフ。
● 高温・乾燥ストレスの条件下でも良い性能を示します。
● 寒い冬でも優れた緑色を保持し、春のグリーンアップが良い。
● ダラースポットに対する優れた抵抗性があります。ゴルフ場のキーパー方の報告によれば、30%まで殺菌剤使用量が減ったということです。
● ブラウンパッチ、リーフスポット、紅色雪腐病、フザリウムパッチおよび灰色雪腐病に対する優れた抵抗性があります。これは実質的な殺菌剤の費用削減に直接つながります。
● 3.2ミリ〜4.8ミリでグリーンの刈高を持続させることができます。
● NTEPの試験結果では、3.2〜15.9ミリの異なる刈高管理、および異なる窒素施用量でのフェアウエイやティーにおける品質の評価はトップの成績でした。
● L-93は北アメリカ、ヨーロッパ、南アメリカ、北アジア、オーストラリアなど寒冷地からトランジッションゾーンに至る幅広い地域に適応します。
A:L-93は、広範囲の施肥量と刈高管理の下で優れた品質のターフを提供するでしょう。L-93は通気性の良く、排水性が良好で、日当たりがよい健全な芝生を育てるための条件の整ったところでは、基本的に良く生育するでしょう。
Q:サンドグリーンで生育させる場合、L-93の施肥設計はどのようなものでしょうか。土のグリーンやフェアウエイではどうでしょうか?
A:L-93は生育期間を通じて根や芽の生長が活発です。生育期間の栄養素を補充し、かつストレスを軽減するために、頻繁な軽い施肥をお薦めします。
例:砂のグリーンの場合
1. 播種前に、あらかじめ窒素量で4.9〜9.8 g/uになるように、10-10-10のような粒状化成肥料を床土の中へ混合して準備します。
2. 一旦種子がグリーンに播種されると、窒素量で19.4〜38.8 g/uの肥料が最初の成長時期に必要とされます。望ましい芝生密度となるまで、窒素量で2.5 g/u の割合で、毎週施肥してください。
3. 一旦L-93の濃厚なターフが形成されれば、施肥の回数を減らし、生育期間中は、窒素量で1ヶ月あたり 4.9 g/uになるように施肥します。このさいには、POLYONやティータイムなど緩効性の肥料の使用を薦めます。
土のグリーンの場合
1. 種まきに先立って、土壌試験を実施して土の養分必要量を決定します。
2. 砂のグリーンで使用した施肥設計は土グリーンのために利用することができます。しかしながら、施肥量はサンドグリーンの合計の75%が生育期間に施用される様に実施し、サンドグリーンの施肥量より25%少ない施肥となります。
フェアウエイの場合
播種後生育期間中には20-30日ごと、さらにターフ形成時に施肥をします。施肥は、成長時期を通じて継続的に実施するべきです。
Q: L-93は高い病害抵抗性を得るため、予防的な殺菌剤施用計画を必要としますか。
A: ゴルフ場のキーパー方は、グリーンやティーまたはフェアウエイでL-93を使用して、殺菌剤の使用量が減少することを知っております。しかしながら、施肥量が比較的多い生育期間中のサンドグリーンの場合は、予防的な殺菌剤施用計画をたてることをお薦めします。
A:
サンドベースと土のグリーンでの栽培では、他の品種と同様にL-93を扱います。ゴルフ場のキーパー方は、L-93の高温・乾燥ストレスがある時期からの回復性の良さを報告しています。
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A:1. L-93は、刈高3.2ミリ〜4.8ミリの広い範囲の刈高管理に適合します。また成長時期にあるコース全体で刈高を上げたり下げたりするティー、グリーンおよびフェアウエイでの使用に適応します。
2. グリーン造成のためには、播種後約3週間で刈り込みを始めます。播種後8-10週以内に行う最初の2-3回の刈り込みは、6.4ミリで実施します。その後徐々に4.0ミリまで刈高を下げていくのが、L-93にとって理想的です。
A: 目砂散布による機械的なダメージは、初期養生過程の若いターフではどのような品種でも起こる可能性があります。この時期にはL-93への目砂散布は他の品種と同様に推奨できません。ターフが一旦仕上がったL-93のグリーンでは目砂やバーチカルカットは良い品質を維持するため必要不可欠な作業ですが、過度に密なターフを形成する新しいベントグラスの品種(例えば、ターフ密度の高いA・Gなどの品種)ほど頻繁にする必要はありません。
A:
L-93の播種量は新規播種の場合、他の新ベントの品種と同様に7.4〜9.8 g/u です。種子は、グリーン、ティーあるいはフェアウエイに単一品種で播くか、あるいはフェアウエイの使用には「サウスショア」などを混合してもよいでしょう。
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A: はい、行っています。旧Lofts/ABTの品種であるL-93は、現在J.R.Simplot社の一部門であるJacklin Seed が所有し、販売しています。ジャクリンの販売店を通じて流通しています。政府に名前を登録されたので、シードタグには“Loft's L93”と記されているでしょう。L-93は常に品質保証されています。
Q: L-93はクリーピングベントグラス以外のグリーン、ティーおよびフェアウエイのオーバーシードに使用することが出来ますか。
A:L-93 はグリーンや、ティー・フェアウエイへオーバーシードすることができます。この場合の播種量は、4.9〜9.8g/u程度が良いでしょう。これによって、いままでの芝生より密度や総合的な品質は改善するでしょう。芝生の草種転換に用いる最良品種としてはL-93を推奨します。
(Jacklin Seed a division of the J.R. Simplot Company)
(東洋グリーン(株) 松井(ロジスティック本部),今田(研究開発部))
2001/8/29