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ベントの体調にご注意ください! おかしな梅雨~夏です

2017.07.26

7月初旬には、日本列島の南に停滞した梅雨前線に太平洋から湿った空気が供給され、各地で大雨で大きな被害が出ました。 被害に会われた方には、心からお見舞い申し上げます。

しかし、東日本は6月7日の梅雨入り宣言以降ずっと、雨の日は少なく、カラ梅雨ぎみ。その天候のせいか、ベントの葉身分析値の推移も、例年と大きく違っています。 それがいちばん顕著なのが、フルクタン。 全国平均値で見ると、例年だと梅雨入りの6月上旬には落ち始めるフルクタンが、7月初旬まで高く保たれ、目標値の『春』からの切り替えに、躊躇しました。 フルクタンの測定を始めてから10年目、初めての推移パターンです。
その後、7月19~20日には広い地域で梅雨明け宣言が出たのですが、今度は雨の多い、まるで梅雨のような日が続いています。 葉身分析値も地域により、さまざまな値の振れが出ています。
どうも今年の梅雨~夏は、例年のパターンが当てはまらないようです。

どうか、それぞれのコースで、グリーンのベントグラスを注意深く観察し、体内状態を把握した上で、それに合わせて「梅雨」か「夏」の管理を行ってください。
葉身分析値では、フルクタンの明確な低下(低日射による光合成の低下)が「梅雨」の始まり。 カリウムの急低下(根の活性低下)や窒素の急上昇(炭水化物代謝の低下)、現場観察では、下葉の急激な衰退、根の変色、刈草量の急減少が、「夏」のサインです。
それぞれの時期の具体的な対応については、「ベントグラスを夏越しさせる9つのステップ」の、Step 3=「梅雨」と、Step 4=「夏」をご参照ください。