遅い『秋』の訪れ・・・秋の作業の調整を。

2017.11.13

この10月は各地で長雨と台風。 被害に会われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
また、長雨で更新作業や薬剤散布と言った作業が遅れ気味で、ご苦労されているコースも多いと思います。

ベントグラス葉身分析の方も、なかなかフルクタンが上がらないコースが多く、特に10月下旬には逆に低い値のコースも多く見られました。 
その原因は日照データから明らかで、東京の場合、今年10月の日照時間や日射量は、平年の6~7割しかありません。 温度が地上部の適温で、ガンガンに光合成できるはずの時期なのに、そのためのエネルギーが平年の三分の二程度・・・これは痛かったはずです。

それでもここへ来て上昇傾向も見え、温度も根の適温域まで下がりましたので、葉身分析目標値を10月30日付で『秋』に切り替えました。 過去、最も遅い切り替えです。
このあとしばらくは好天が続く予報ですので、一気に光合成と炭水化物蓄積が進み、あと1か月程度は『秋』の管理ができる見込みです。
みなさんのコースでも、葉身のフルクタンの増加具合や、周囲の生物暦も目安に、遅れ気味の秋の作業の再調整をしてみてはいかがでしょうか?

詳しくは、「9つのステップ」の『Step 7 秋』をご参考ください。