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NEWSLETTER
ON TURF SEED
クリーピングベントグラスのサッチ堆積量の品種間差異
December 2004 No.33
グリーン表層の土壌物理性が年数と共に劣化していくのは、サッチ等の有機物の蓄積が大きく関与していると考えられています。弊社では、土壌状態を把握する ために、土壌有機物含量(サッチ堆積量)の測定を進めています。今回のニュースレターは、ベントグラスの品種のサッチ堆積量の違いについて測定したデータ を紹介します。 一般的に、「L-93」をはじめ、「サウスショア」・「クレンショー」・「ペンA-1」・「ペンG-2」といったニューベントの品種は、旧来品種の「ペン クロス」と比較したとき、芝密度が高く、アップライトな生育型を示すといった特徴があります。 このような生育の特徴から、サッチの堆積量は、ニューベントの品種が、「ペンクロス」よりも多くなる傾向があります。今回紹介するデータは、グリーン表層 の有機物含有量の値から、サッチ堆積量の品種間差異を示した興味深いものになっています。 供試品種は、旧来品種の「ペンクロス」を比較対照とし、ニューベントのなかで、中密度の品種として「L-93」・「LS-44」、極高密度の品種として 「T-1」のサッチ堆積量を計測しました。 ニューベントの品種は、数多く上市されていますが、これらの品種のうち芝密度が中密度の品種としては、「L-93」・「サウスショア」・「クレン ショー」・「LS-44」・「プロビデンス」・「SR-1020」・「グランプリ」などがあり、高密度の品種としては、「ペンA-1」・「ペンA-4」・ 「ペンG-2」・「T-1」などが挙げられます。 測定値は、次のような結果となりました。ニューベントの「L-93」・「LS-44」・「T-1」は全て、旧来品種の「ペンクロス」よりもサッチ堆積量が 高いことがわかりました。供試品種のサッチ堆積量には品種間差異がみられ、高密度品種「T-1」のサッチ堆積量が、最も高い値となりました。中密度品種で は、「LS-44」のサッチ堆積量が、「L-93」より高い値を示しました。 これらのデータは、ニューベントの管理においても、従来から「ペンクロス」のグリーンで行なわれてきた、目砂、コアリング(コアマスター)、バーチカル カッティング(GRADEN)といった更新作業の必要性を示すものです。そして、「T-1」・「LS-44」といった極高密度品種やサッチ堆積量の多い品 種の更新作業は、「ペンクロス」や「L-93」より、さらにその作業頻度を高める必要性があることを示唆しています。「L93」は、従来の管理手法を基本 として、グリーンへ導入できる良い品種と言えます。 ![]() 造成:2002年4月、床土は砂
管理:刈高3.8mm、コアリング年間1〜2回、目砂年間4〜5回 測定方法:灰化法(900℃・2時間)、グリーン表層25mmのコアサンプルを計測 [使用した測定値は、全て、東洋グリーン鰍ノよる] ベントグリーンのサッチ堆積量の品種間差異(2004年11月・造成2年目・茨城県)。 (8/29)
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