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August 2005 No.40

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[フェアウエイのベント化その2] 寒地型ベースからの転換は順調(播種後11 ヶ月目・2005 年7 月)

August 2005 No.40


今回は前回の記事の続きで、フェアウエイの全面ベント化で「L-93」を 採用した富士桜カントリー倶楽部の草種変
換の状況を紹介します。


本コースは2004 年8 月中旬に播種工事(播種量=7g/u)を行ないました。今回草種変換の進捗を示すため、ベ
ースの状況が異なる数地点でサンプルの採取を行ない、芝生現存量(単位面積当たりの各草種重量)と草種構成比率
(芝生を構成する各草種の割合)を求めました。ベース芝がない地点で裸地にベントグラスを播種した所の芝生現存
量と草種構成比率を指標として、各地点の草種変換の進捗度合いを考察しました。指標とした地点は裸地で、ベント
グラスが競合する他の草種がない地点です。

既存のフェアウエイのベース芝であるライグラスが現在もベース芝としてある地点では、古いライグラスとの競合
がありベントグラス現存量はベース芝がない地点の約12%でした。一方草種構成比率ではこの地点のベントグラス
が38%あり、目視で観察されるよりベントグラスの構成比率が高いと思われました。ターフ形成を早くする為にラ
イグラスとベントグラスを同時期に播種した地点のベントグラス現存量はベース芝がない地点の約81%でした。これ
らの結果を見ると播種したベントグラスと若いライグラスとの競合は少なく、今後古いライグラスベースの地点でも
ベントグラスとライグラスの刈高適正や耐暑性の違いで、草種構成は徐々にベントグラス優位に変化して行くと考え
られます。

ベースがトールフェスクの地点では、ベントグラス現存量はベース芝がない地点の約42%で、ライグラスがベー
スの地点より高い値でした。この結果は、ベントグラスがライグラスベースの地点の古いライグラスとの競合よりも
トールフェスクとの競合が少ないことを示していると思われます。

これらの結果を見ると、ベース芝が寒地型芝草の地点のベント化は順調に進んでいると言えます。今回は既存のフ
ェアウエイの大部分を占めるベース芝が寒地型芝草の地点の草種変換の進捗度合いを検証しました。次回はベース芝
がノシバの部分を中心にベント化の進捗度合いを考察する予定です。


フェアウエイの状況とベント化 の手法(2004 年8 月の状況・緑の網掛け部分は今回報告した地点)
富士桜カントリー倶楽部(山梨県) ゴルフ場セミナー12 月号P103-105 2004 年掲載コース
ベント化後の年間管理
ベー スの状況 フェ アウエイベント化に向けたオーバーシード手法の検討(L-93)
ライグラ ス オー バーシード(通常)
トール フェスク オーバー シード(通常)
ベース芝 がない部分 床土に直 接播種
ノシバ 
オーバーシード。ノシバ占有率を減らすため冬季にバーチ カット
グリーンのエプロン 速やかな変換のためコウライシバを張芝してからオーバー シード



ベースの状況と播種後約11ヶ月の変換状況
(芝生現存量・乾燥重量)


ベースの状況と播種後約11ヶ月 の変換状況
(芝生草種構成比率)


協力紀PM Green stage 熊倉興和アドバイザー

(2005/8/15)
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