カーブラリア葉枯病

草種

寒地型芝草、暖地型芝草

病原菌

Curvularia geniculate
Curvularia sp.

症状

5月~梅雨明けおよび秋に発生し、降雨後に感染拡大しやすい。数cm~10cmの褐色~黒褐色パッチになり、その症状から「犬の足跡」と俗称される。コウライシバでの発生が多く、激発すると回復には時間を要する。サッチの蓄積、排水不良、窒素過多は発病を助長する。本病害よりもやや淡い色を示すダラースポット病と混同しやすいため要注意である。罹病芝の葉身には病斑が形成され、4~5細胞の分生胞子が認められる。

  • 葉身に形成された病斑

  • カーブラリア葉枯病菌の分生子柄と胞子

メモ

類似病害としてバイポラリス葉枯病、ドレクスレラ葉枯病がある。これらはヘルミントスポリウム葉枯病として1つにまとめられていたが、現在は異なる病害として分類される。病徴はカーブラリア葉枯病に似るため、肉眼で判別するのは難しい。胞子の形態が診断の決め手となる。葉枯病の種類によって殺菌剤の効果の差が報告されている。

  • バイポラリス葉枯病菌の胞子

  • ドレクスレラ葉枯病菌の胞子

TGおすすめ農薬
オブテインフロアブル
ガイア顆粒水和剤
グラステン水和剤
グリーンエイト顆粒水和剤
クルセイダーフロアブル
クロステクト水和剤
トルファン
パッチコロン水和剤
ボンジョルノ乳剤