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芝草管理 の小ネタ

このコーナーでは芝草管理に役立ちそうな ちょっとした情報を紹介します。

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芝草の寒害


 暖地型芝草はもちろん,寒地型芝草においても極端な低温に遭うと生育が阻害されて枯死 に至る場合があります。このことを寒害といいますが,このなかには低温障害,凍害,凍上,氷層などがあります。これに対する抵抗性は草種,品種,土壌条 件,栄養条件などで変化します。

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低温障害

暖地型芝草の場合,組織内に結氷が起らない0℃以上の場合でも低温障害を受けることがあ ります。

寒地型芝草の場合は、0℃以上の低温は一時的な代謝異常を引き起こすにとどまる事が多い ため,目立った異常を引き起こすことは暖地型芝草と比較すると少ないようです。

一般にはバーミューダグラスは地温が-2〜-3℃以下になるとライゾーム(地下茎)が非 常に障害を受けやすくなります。さらに-5〜-8℃になると50%が枯死するというデータも出ています(ウインターキルと呼びます)。とくに造成1年未満 で8月以降に多量の窒素施肥を行った場合には寒害を受けやすくなるようです。

低温障害を受ける場合は,いくつかのパターンにわけられます。

  1. 晩秋が温暖で初冬にかけて急激な温度低下がある場合
  2. 春季の遅霜,寒の戻り

低温障害は、タンパク質の分解速度が合成速度よりも大きくなり,タンパク質不足になると ともに,タンパク質加水分解物であるアミノ酸,アンモニアなどが過剰になり毒性を示すために起きるといわれています。

原形質膜が固化して透過性が高まり,細胞内容物が流出しやすくなって葉緑体が異常になる ことから、牧草地分野では,土壌にコレステロールを添加して膜構造の安定化をはかり,耐冷性を強化するという研究が行なわれています。

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凍害

 寒地型芝草でも凍結温度に直接さらされると,組織の温度が限界温度以下となって枯死に いたります。積雪があると地表面が雪で覆われるため凍害は起こりにくくなります。気温の低下の早さによっても凍害の受け方は異なります。気温が凍結温度ま で急激に低下するときには細胞内結氷を起こして枯死しますが,徐々に降下する場合には原形質に様々な物理的・化学的変化が起こって耐性を持つようになりま す。

 耐凍性を高めるには,水分過剰の回避,タンパク質の増加,糖類すなわち貯蔵養分の増加 が重要です。またカリウムの施肥は,耐寒性の向上に効果があります。

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凍上

 凍上とは霜柱や凍結による空洞化によって断根・抜根等の機械的傷害,融氷水などによる 湿害,土壌の流亡,空洞による乾燥害などが複合して発生する冬枯れのことです。これは根系の発達が良いほど被害が少なくなります。

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氷層

 地表が氷で覆われ、氷層下に芝草が閉じこめられたとき、酷寒が訪れると,氷の熱伝導度 が高いために芝草が急冷して枯死にいたります。それほど低温でない場合でも氷層下では芝草が窒息状態になり障害を発生する可能性があります。

 さて,これら寒害の回避のためにはやはり,十分な根系を確保して体内の貯蔵養分量を上 昇させておくことが必要です。そのためには予めバランスのとれた施肥を行うことが必須条件となってきます。

 また,越冬部分が地中に埋設する程度が耐凍性に影響するので、目砂も重要ですが,多す ぎると病原菌が繁殖しやすくなりますので,十分に注意する必要があります。

 排水不良も湿害による冬枯れの原因につながりますので改良しておく必要があります。

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雪害

 積雪下は比較的温度が高く,暗黒,多湿です。根雪の下では芝草は炭水化物を消費して生 理的に衰弱します。またタンパク質の分解によりアンモニア態窒素の遊離し原形質が障害を受けます。さらに,雪腐れ病が大きな問題となりますので殺菌剤の散 布が重要です。

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