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芝草技術情報 |
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WET WILT
ウエットウイルトとは、高温に、グ
リーン表層の過湿が重なると、根が機能しなくなり、水が吸えなくなる現象である。「ウェットウィルト」の話 その結果、「土は湿っている(ウェット)のに、体内の水が足りない= 萎れる(ウィルト)」の状態になる。 その場合には、シリンジングで、土壌は濡らさず、芝は枯れないよう、しのぐしかない。刈込によるダメージも出やすくなるので、刈込を控える必要があるが、 根本的解決には、土壌透水性の改善が必要になる。 ウェットウィルトのメカニズム ウェットウィルトの発生温度はベントグラスの根の生育適温は10〜18℃、地温が27℃を越えると、新しい根の形成が止まる。 地温が毎日30℃以上まで上 がるようになると、ベントグラスの根は茶色くなり、土壌の1〜5cmの部分にしか見られなくなる。気温が32℃以上まで上がるような晴れた日には、湿った 土壌の深さ5cmの地温は、35〜38℃にもなる。 植物には本来、高温に適応する能力もあるのだが、土壌の高温と過湿による酸素不足や二酸化炭素過剰などが重なると、根の大部分が死んでしまう。米国で 2005年の夏にグリーンの根の急速な枯死や根の機能不全を引き起こしたのは、このような条件だった。 ベントグラスの根に対する温度と土壌排水不良の影響 高温と排水不良(酸素不足)が重なると、根の生育は著しく抑制される これを実際に@適温・排水良、A高温・排水良B適温・排水不良C高温・排水不良にて観察すると、@>>A≒B>Cとなる。 ![]() 右から@ABC
ウェットウィルトに影響する要因 湿った土壌での熱の蓄積はゆっくりと進むが、特に刈高が低い(3mm台前半)のグリーンでは、その熱は長時間保たれる。 砂と比べると土のほうがより長く熱を保持する。夏の根への高温ストレスは、土壌が湿っていると助長される。高温条件下でも新しい根の形成が見られることも あり、その多くがエアレーションの孔の中へ伸びている。この現象については、大学で研究が行われている。 シリンジング シリンジングは、芝の茎葉だけを軽く濡らし、気化熱で温度を下げるのがコツだ。土壌は濡らさないのが重要で、グリーンの上にボ トボトと水が落ちるのはシリ ンジングとは呼ばない。手散水ならば1グリーンを5分程度で霧状にして散水するイメージになる。シリンジング用のノズルも販売されているので利用して欲し い。 文献: ペーター・H・デルノーデン博士 USGA Green Section Record誌 2006年3-4月号 |
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