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ベントグリーンを 夏越しさせる8つのSTEP STEP 1 春の発根促進と土壌改善
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ベントグリーンを夏越しさせる8つのSTEP(STEP1) ベントグリーンを
夏越しさせる8つのSTEP STEP 1 春の発根促進と土壌改善 ■1 春の動き出しはまず根から 冬が終わり「水ぬるむ」ころ、ベントグラスは、根の方が葉よりも生育適温が低いため、まず根が動き出します。 その後訪れる本格的な春に光合成を存分に行わせるためには、光合成を支える水や養分の吸収役である根の量を増やすとともに、根の活性を十分に上げておく 必要があります。 活性の高い、新しい根の形成(発根)が、この時期の一番の目標となります。発根のためには、細胞分裂による新たな細胞の形成が必要ですが、そのためには エネルギーやタンパク質、細胞の核となるDNAを構成するリン、細胞壁を構成する炭水化物などが必要となります。 ところが、この時期にはベントグラスの発根を阻害する3つの壁があるのです。 ■2 ベントグラスの発根を阻害する3つの壁 まず1番目は、この時期のベントグラスの光合成能力の低さです。 まだ温度が低いため、エネルギーやタンパク質や炭水化物を生産する光合成がまだ十分には行なえません。そのため、最初は体内の蓄え(貯蔵炭水化物)をつ かって、これらをまかないます。 秋冬の貯蔵養分の貯蔵(Step8)が十分に行なえていないと、スタートダッシュが遅れます。秋冬の養分貯蔵の促進が重要だった理由はここにあります。 2つ目は、根の吸収活性の低さです。 根は0.5℃程度で動き出すとはいえ、適温である10〜18℃まではまだまだ足りません。したがって、根の無機養分吸収能力も低く、とくに吸収にエネル ギーを必要とするリン・鉄などの吸収には不利です。無機養分が不足すると、光合成がさらに低くなってしまいます。 この時期に下葉の黄化がよく見られるのは、不足した養分を古い組織から新たな組織に送って補うためです。 さらに、第3の壁として土壌状態が悪化している危険があります。 よくあるのは、秋から冬にかけて枯れた組織などにより大量の有機物が土壌中に一気に蓄積し、土壌透水性や通気性が低下している場合です。とくに、冬は土 壌中の微生物の活動も低温で下がるため、有機物の分解が減り、蓄積が進みがちです。 ![]() また、乾燥がともなうと、土壌撥水性(有機物のコーティングにより土壌粒子が水をはじく現象)が発達し、散水しても土壌が濡れない「ドライスポット」の 状態が進む例も良く見られます。ところが、この時期は雨も少なく、芝の反応も少ないので、土壌の悪化に気づきにくいのです。土壌が悪化すると、新たな根の 生長にブレーキかかってしまいます。 春の動き出しの時期は、これらの壁を乗り越え、活性の高い根の発達をはかり、その後の梅雨や夏に備える、大切な時期です。葉 よりも先に生長を再開する根の動きを確実にとらえ、その生長や活性を最大にし、きたるべき本格的な更新作業に備えたいものです。 ■3 肥培管理のポイント ポイント1 光合成関連養分で、光合成をアップ 光合成関連酵素や葉緑素の元になる窒素・マグネシウム・鉄・微量要素の補給を図ります。根の吸収活性が低い時には、吸収しやすい形(尿素・キレート態) で与えます。 下葉の黄化が見られたときには、窒素と鉄を同時に吸収させて光合成を上げるとともに葉色を出し、ターフの熱吸収を促進させることも春の立ち上がりに有効 です。 同時に、この時期の下葉の黄化は地上部が生育を開始する合図であり、薄目砂を開始するタイミングでもあります。 ポイント2 リンで根の張りをうながす 細胞分裂に必要なリンを十分に与えます。とくに根の吸収活性が低いこの時期には、吸収の良い 亜リン酸を使います。 その後、根の活性が上がってきたら、粒状のスターター肥料で必要な養分を補います。 ■4 耕種管理のポイント ポイント3 土壌環境を改善する 根の張りが弱く、まだコアリングなどの強い更新作業が行なえない時期には、原因を見極めて適 切な改善処置を選ぶ必要があります。 土壌表層の有機物により透水性や通気性が落ちている場合には、まずスパイキング等で当座の改善を図りながら、低温活性の高いサッチ分解剤での有機物の低 減を図ります。 土壌撥水性によるドライスポットが認められるときには、早目から浸透剤により改善しておきます。 ![]() ポイント4 本格的な更新作業に備える 土壌改善のための根本的な解決は、コアリングやバーチなどの更新作業です。しかし、これらの作業はターフに一時的に大きな負荷をかけます。 作業前に十分な体力が蓄えられていないと、作業に伴う芝の持ち上げや回復の遅れといった問題を生みます。このために、ポイント1〜3を行いながら、体力 の目安である貯蔵炭水化物のレベルや刈草の量・根の量などをよく観察し、適切な時期に更新作業を行ないます。 ポイント5 観察と調査 ターフの動き出しを知るには、観察が何より大切です。しかし、目に見える葉だけを見ていると、それに先立つ根の動き出しや、土壌の問題を見落としがちで す。また、肥料を与えていてもそれがちゃんと吸われているか知る必要があります。 土壌調査で透水性や三相分布などの土壌物理性、撥水性や有機物含量を確認すれば、問題を早期に発見し、適切な処置を取ることができます。 土壌化学性分析と葉身分析による葉身中の無機養分量からは、根の活性を知り、適切な肥培管理を行うこと可能になります。 また葉身分析で貯蔵炭水化物(フルクタン)レベルを確認する事により、目に見えにくい芝草の体力を知ることが出来ます。 春はこういった調査分析の時期です。また、毎年同時期に土壌調査を行なってデータを蓄積する事により、より客観的な管理が可能になります。 ■5 春の発根促進・梅雨〜夏の準備の ための この時期、東洋グリーンからのお勧め 【Theクラシック】 吸収の良い尿素で窒素を補給します。 【ZEN】 【ユニレイトFe】 微量要素や鉄を吸収の良いキレート態で補給します。 【シェイプアップ】 マグネシウムとカリウムで、冬季の光合成と耐寒性をアップします。 【TKOフォスファイト】 細胞の分裂に必要なリンを効率よく吸収します。 【分解くんCF-1】 低温でもしっかりサッチを分解。グリーン専用の水和剤タイプです。 【TILWA】 残効が長く、土壌撥水性をしっかり管理します。霜解け促進にも効果を発揮します 。 こちらもオススメ 【土壌分析】 土壌の物理性・化学性を客観的に把握。 【ベントグラス葉身分析】 主要な7成分の分析値のほか、フルクタン値が加わりました。 ■6 STEP2資料を配布中 ベントグリーンを夏越しさせる8つのSTEP(STEP2)「春の発根促進」資料を配布中です。お近くの東洋グリーン営業部員までお問い合わせ ください。 (2008/5/1) |
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