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目標値『初秋』に。ヤマは越したようですが・・・油断は禁物

2018.09.21

今年の夏は、台風、豪雨、そして地震など、天変地異による災害が続きました。
被災された方、経済的影響を受けている方に、心よりお見舞い申し上げます。

季節も移り、気温も9月初旬まで高めだったのが、ようやく平年値に近づいてきました。ベントグラス葉身分析値の方も、変化が見られ始めました。

全国平均値で見ても、この夏は過去最低レベルだったカリウムは、8月下旬から上昇した場もあり、ここへ来てどの地域でも上昇傾向が明確に。温度低下での根の機能回復が伺えます。

これに比べフルクタンは、8月下旬よりむしろ下がっている傾向も。これは、夏を越して回復モードに入ったばかりのベントグリーンでは良く見られる現象で、私たちは「フルクタン・ゼロ」と呼んでいます。原因は温度の低下を受け、夏に破壊された光合成システムを急速に回復させるため、手持ちの炭水化物の全てをつぎ込んでいる状態だと思われます。

この変化を受け、9月15日付けで目標値を『初秋』に切り替えます。

でも、油断は禁物。

まだ根の適温よりは、かなり高い温度です。さらに、特に夏場に傷んだところでは、全炭水化物を注ぎ込んで回復モードに入っているので、そこで「暑さの戻り」「うっかり乾燥」「病害」「早すぎる更新作業」などで傷めると、回復できずに一気に落ち込む危険が・・・

明確なフルクタンの上昇が見られ、本格的な『秋』(炭水化物が豊富)になるのを確かめるまでは、ひき続き、夏に近い守りの管理をお願いします。 詳しくは、「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ」のSTEP6『初秋』をご参照ください。