☆葉身分析の目標値を、『梅雨』に切り替えました。 

2019.06.20

気象庁より、九州南部に続いて東海~東北南部地方でも梅雨入りが発表されました。西日本の梅雨入りはまだのようですが(そろそろ)、葉身分析の目標値を『梅雨』に切り替えました。 

5月の日本の天候は、北・東・西日本で気温がかなり高く、西日本・日本海側を中心に全国的に降水量も少なくなりました。特に5月下旬以降は、最高気温が30℃を超える日が多く、カリウムの分析値が全国的に減少しました。普段なら梅雨入り前までに根量を充分に確保しておきたかったところですが、カリウムの分析値からは高温による根の「へたり」が感じられます。そこで葉身分析の目標値を、6月11日付で『梅雨』に切り替えました。

夏を上手く乗り切るうえで、梅雨の管理・谷間の有効利用が大事になります。サッチが多く透水・風通しの悪いグリーンでは土壌水分が高くなり、葉身中の窒素含量が高くなりがちに。窒素の値には細心の注意を払い(5%以下)、軟弱徒長による刈草量の増加や「かじり」等によるフルクタンのロスを最小限に留めましょう。カリウム・カルシウム等のミネラルやケイ酸剤、微量要素主体の施肥をお勧めします。