ダラースポット病

草種

寒地型芝草、暖地型芝草

病原菌

Sclerotinia homoeocarpa

症状

晩春~秋に発生し、麦わら色のパッチとなる。朝露の残る早朝には空中菌糸の発生が見られる場合がある。ベントグラスで大きな問題となる病害であるが、多犯性で暖地型芝草にも感染する。1ドルコイン大(直径4cm)の小型パッチで、これが病名の由来である。症状が悪化すると裸地化して回復に時間を要す。窒素欠乏や根部の乾燥で発生しやすく、モアに菌糸が付着して伝搬する。罹病芝の葉身には病斑が形成され、無色有隔の菌糸が認められる。

  • 早朝に発生した空中菌糸

  • 葉身に形成された病斑

メモ

近年、ダラースポット病の薬剤耐性菌が問題となっている。同一系統の薬剤を連用せず、作用機作の異なる薬剤のローテーション散布を行う必要がある。EBI(DMI)剤、チオファネートメチルなどで耐性菌の出現が報告されている。採取したサンプルを過湿状態にして空中菌糸が発生すれば、薬剤の効果が乏しい証拠となる。

  • 殺菌剤が効いていないダラースポット病

  • 薬剤耐性菌の評価

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