フェアリーリング病

草種

寒地型芝草、暖地型芝草

病原菌

Bovista dermoxantha(チビホコリタケ)
Lepista sordida(コムラサキシメジ)
Lycoperdon perlatum(ホコリタケ)
Marasmius oreades(シバフタケ) など

症状

初夏~晩秋に濃緑色のリング状となり、キノコが発生する。病原となるキノコは50種類以上ある。根圏に発達した菌叢によって土壌が撥水性となり、水分の吸収が妨げられる。夏や降雨の少ない時期には枯死帯となるため要注意である。乾燥を防ぐため、十分な散水を行う必要がある。サッチの蓄積や未熟な有機質の多用は発病を助長する。深さ10~15cm程度まで菌糸が蔓延しているため、エアレーションや浸透剤を利用した殺菌剤散布が有効である。

  • ホコリタケの子実体

  • フェアリーリング病により撥水性となった土壌

メモ

冷涼期に発生する病害にスーパーフィシアルフェアリーリング(仮称)がある。フェアリーリング病と同様に担子菌類による病害で、黄色~白色のリング状となる。疑似葉腐病(イエローパッチ)と混同しやすい。フェアリーリング病の病原菌はサッチ下の土壌にまで生息しているが、スーパーフィシアルフェアリーリングは表層のサッチにのみ生息している。

  • ベントグリーンに発生したスーパーフィシアルフェアリーリング

  • かすがい連結をもつ担子菌類の菌糸

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