冬の訪れを知らせる芝の休眠

愛犬たぬ吉です(笑)

冬まであと少し

私は、毎日夕方の同じ時間帯に愛犬とお散歩に行っていますが、日に日に暗くなって冬の近づきを感じます。

先日公園に行った際も、芝の色が抜けつつあり休眠に向かっているようです。

柏圃場の高麗芝・野芝も色が変わり、ベントの緑色がさらに鮮やかに感じます。

ん?休眠って何?

ご存知の方がほとんどだと思いますが、今回は「休眠」についてと、休眠における窒素の施肥管理についてお話します。

厳しい冬を越すために「冬眠」ならぬ「休眠」

クマやカエルが寒い冬を越すために「冬眠」するとよく聞きますが、芝も冬眠するものがいます。

公園や家庭の庭、ゴルフ場のフェアウェイ・ラフでよく使用されている高麗芝・野芝は暖地型芝草であり、気温の高い地域に適した芝生です。

夏に生育旺盛で、晩秋から早春にかけての気温の低い時期は生育はほぼ停止します。これを「休眠」といいます。

芝の色は緑色から白色に変わり、生育が止まるため刈込の必要もなくなります。

食べすぎは良くない!!

暖地型芝草では、休眠前の必要以上の施肥が病気を誘発すると言われ、特に休眠前の多量の窒素施肥は高麗芝・野芝のラージパッチ、バミューダグラスのスプリングデットスポットの発生を助長すると・・・

晩秋期の窒素施肥により暖地型芝草の緑葉期間は長くなりますが、罹病のリスクを考えると問題かもしれません。

年末年始は美味しいものだらけで、ついつい食べ過ぎてしまいますが、食べ過ぎが良くないのは人間も芝も同じですね!