大きなトラクタでどこまでも・・・(接地圧の話)

グリーンに載せられるトラクタの大きさ…とは?

2019年、早いもので今年も半分以上が過ぎ、ブームの様だった令和ももう3カ月。

新しい時代が来ても、新しい年号が来ても、古の昔から営業時に言われてしまうのは「大きなトラクタ、グリーンに載せて大丈夫なの!?」談義。

デモのついでに色々と検証してみました。

フェアウエイ用・・・と呼ばないで。(35馬力トラクタ、悲痛の叫び)

芝生面へのスリッティング作業。梅雨が空けてしまうとデモが出来なくなる…と焦るのが昨今の気候。

ところが今年の梅雨は梅雨らしい日が続きデモ三昧の毎日。

弊社自慢のミニロトナイフ。高速作業&仕上がり綺麗&1人工で手間いらず。今年も多くのお客様からのデモ依頼がありました。

しかし「コレ、フェアウエイしか使えないよね?」と言われる事も。

こうなったら、色々と調べてみますか。

グリーンに35馬力トラクタを載せてみる(少しは遠慮しつつ)

論より証拠。デモ先のお客様にご協力頂きましてグリーンと同条件のナセリでのデモを行います。

…全然余裕じゃない(キーパー談)

ええ。もちろんでございます。

それでは、一回走って解れた所をもう一回走ってみますか。

グリーンに35馬力トラクタを載せてみる(無遠慮の2回目)

一回スリッティングを入れたグリーン表面。そこへ遠慮も躊躇もせずに35馬力トラクタは走る。走る。走る。

そして入れられた2つ目の切れ込み…

作業は完璧。そして轍はもちろん、タイヤの跡も段差も皆無。

これならばグリーンもフェアウエイも同じ機械で作業できてしまうではありませんか!

芝生に大きな機械を載せるうえで必要な事・・・
それは総重量をどれくらいの面積で分散してあげられるか、いわゆる「タイヤの接地圧」で大きく差が出ます。

その昔はトラクタをグリーンに載せる事さえ許されなかった時代には写真の様にトラクタの後輪に手を轢かせるという荒技(裏技?)で正に体を張った営業もしてきましたけれども・・・

さて今回やり玉に挙げられた35馬力トラクタ。
実は35馬力トラクタ(イセキNT343の場合)の後輪の接地圧は1.05㎏/㎠。

グリーンへ普通に載っている25馬力トラクタ(イセキRTS25の場合)の後輪の接地圧が0.96kgf/㎠。
1㎠にたった0.09kgf/㎠。90gの圧力が増えただけの事なのです。

1㎠に90g。90gだと・・・写真のチョコレートの小箱2箱くらいなんです(写真では1箱ですが・・・)
数値を知るって大事な事だと思います。。

そして35馬力のトラクタ、買ってください!!!!!!!!