❝今年も足元に注目❞
2021年コロナ禍の中Jリーグ・プロ野球のキャンプが始動しようとしています。
この業界で働く人の癖のようなものでしょうか。芝生が…とかマウンドが…とか。
ボールの行方より足元ばかり見てしまう癖。
今回は野球場の足元に注目してみました。
ザク ザク ザク‥‥‥何の音?(ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム)
夢中で白球を追い足の裏に感じるザクザク感。背走し打球を追った外野手がフェンスに激突する危険を軽減する為に設けられた『ウオーニングゾーン』。
多くの国内の野球場では赤色系の資材や白ラインを引き、エリア分けされています。しかし前述で述べたように夢中で球を追っている選手に目だけではなく、足裏の感触で『この先フェンス 危険』と注意喚起するための米国発の専用資材をご紹介致します。
写真は昨年末、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム(千葉県)さんに場所をご提供頂き、既存のアンツーカーで施工されているウオーニングゾーンに3種類の資材を試験施工をさせて頂きました。
①Shale Warning Track(堆積岩)
②Brick Warning Track(レンガを砕いた物)
③Lava Rock Warning Track(火山岩)
施工翌朝の訪問時は気温は2℃。芝生は白く霜が張る寒さでした。
多くの球場で排水不良や冬期霜が溶けたアンツカーに足を踏み込むと〝グチャ‴と足が沈みぬかるんだ状態になり練習やメンテナンス作業の妨げになるなどの悩みも軽減できる可能性が有り、今後の広がりに期待したい資材です。
さらなる追跡調査を続けさせて頂きたいと思います。
ジムいらずな男たち(ZOZOマリンスタジアム)
叩いて叩いて叩きまくり弊社エンジニアリング部の面々の手は豆だらけ?
腕も肩もパンパンの事でしょう。
この日の叩きは千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアムさんのブルペンで。
ご依頼は既存の『ブラックスティックマウンドクレイ』をゲームマウンドと同じサイズへ拡張してほしいとの事。ここでも掘って、クレイを盛って、削って、パンパン叩き餅つきのような音が奏でられていました。
ZOZOマリンスタジアムさんは2019年開催のプレミア12の会場となり、大会の指定資材であった『ブラックスティックマウンドクレイ』が初めて導入されました。大会終了後も引き続き使用することが決定され2020年シーズンから使用されています。
『ブラックスティックマウンドクレイ』はゲームマウンド、バッターボックス&キャッチャーボックスに導入されています。
今シーズンもプレイヤーの足元から目が離せません!!
『インフィールドミックス』って何?(東京ドーム)
2020年シーズン前に、東京ドームの土が新たにリニュアルされましたことはご存じだったでしょうか?
それまでは、国内産と米国産の土がそれぞれのプレイエリアで使用されていましたが、米国DuraEdge社のインフィールドミックスに刷新されました。
DuraEdge社のインフィールドミックスは、Engineered Soil Technology(EST)というオリジナルプログラムを用い砂、シルト、クレイの土壌3要素が野球場インフィールド土壌として適切に配合された専用資材であり、現在、米国の多くの野球場インフィールドで使用されて来ています。
インフィールドミックスを使用した野球場でのメリットは、
・プレイ面は適切な「堅さ」と「クッション性」があり安全にプレイできます。
・プレイ面は崩れ難いためトラクションがあって走りやすく、また、イレギュラーバウンドを軽減します。
・降雨による遅延や中止を減らします。
・降雨による土壌の流亡を減らします。
等々多くのメリットを期待できる資材となります。
ご紹介の『東京ドーム』ではDuraEdge社の製品ラインナップからプロユースに適合したクレイ含有率の高い製品が採用されています。
2021年開幕から足元に注目です!!