グリッサンドゴルフクラブにてHitachi 3Tours Championship開催
Hitachi 3Tours Championshipが開催されました
去る2019年12月15日、弊社が2013年よりコース管理を任せていただいている千葉県成田市のグリッサンドゴルフクラブで、Hitachi 3Tours Championshipが開催されました。
このツアーは、難病を抱える子どもたちや、ジュニアゴルファーの育成を支援するためのチャリティ活動として開催されています。
当コースでの開催は今回で5回目。今回も大勢のギャラリーで賑わい、開催当日は常駐スタッフに加え社内外から15名が応援に加わり作業を行いました。
当日の芝生セッティング~ティグラウンド~
ティグラウンド(今年から正しくは「ティーイングエリア」ですね…)は刈高10mmのコウライシバ。
男子・女子・シニアが3つのティグラウンドをそれぞれ使用するため、ゲームに使われるのは9ホールだけとはいえティグラウンドは結構な数です。26インチティモアで刈っています。
当日の芝生セッティング~フェアウェイ~
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フェアウェイの露除けのために設置していた送風機
フェアウェイも同じくコウライシバで、こちらは刈高13mm。
10月末と11月末の計2回、手振りで着色を行いました。以前はスプレイヤーで散布していましたがタイヤ痕が目立つので、手振り散布に変更しました。
着色剤は㎡当りエレガントカラーXD 2ccとトランジションHC 0.15ccの混合に、さらに窒素と鉄を含む液肥フェロメック1ccを加えています。
なかなか自然な色でいい感じに仕上がっていると思いませんか!
当日の芝生セッティング~ラフ~
ラフは11月に50mmで刈り止めしました。落ち葉は前日のうちに全て綺麗に清掃しておいたのですが、大会当日の未明から強風があり、朝には落ち葉が散乱。
ブロアー隊が出動し、慌ただしい朝作業となりました。しかし、強風のお陰で朝露は避けられました。
バンカーのメンテナンス
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No.7H キャピラリーコンクリート施工バンカー
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No.6H ガードバンカー
ガードバンカーのいくつかにはキャピラリーコンクリートが施工されています。
雨が降るたびに砂が流され法面が崩れてしまうバンカーが多いため、2015年からキャピラリーコンクリート工法を導入し、徐々に施工バンカー数を増やしています。
また、全てのガードバンカーでオーストラリア方式に習い法面を固めて仕上げました。法面を固めることで、目玉になりにくくプレイアビリティを向上させることができます。
オーストラリア方式ではバンカー底のみ溝付きのレーキで均します。
当日の芝生セッティング~グリーン~
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2015年12月グリーン
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2019年12月グリーン
グリーンは22インチのグリーンモアで刈高2.9mm、オフセット5mm、下刃1.5mmにセットし、3名で刈込作業を行いました。
開催5日前に着色剤としてビジョンプロHD、浸透剤としてトーナメントレディ、葉面散布剤としてグリーンスピードSiとマイナーズを散布しています。
大会運営側の計測によると当日のコンディションはグリーンスピード11.5ft、硬度22~23でした。
弊社が管理を始めた頃は当コースのグリーンはオールドオーチャードで、葉が粗く夏にも弱い状態だったため、5年前からベントグラス新品種を毎年インターシードしてきました。インターシード品種は962から始まり、バラクーダ、そして昨年からはDC-1を入れています。
管理開始当初に比べ、葉が細かいグリーンになってきたことが写真でお分かり頂けるでしょうか?
おわりに
今回も無事、ツアーを成功裏に終わらせることができました。この成功の裏で千葉県を襲った台風15号、19号の被害の復旧とコースコンディションのために奮闘されたコース課を始め、関係者の皆様には敬服するばかりです。
2020年が皆様にとってより良い1年となり、更なる飛躍の年となることを祈って、このコラムの締めくくりとします。