ベントグリーン管理とおすすめ資材〈9月〉

梅雨明け後の連日の夏日・猛暑日で、ベントグラスの生育は日増しに厳しくなりましたが、お盆前から停滞した前線の影響でベントグラスへのストレスも和らぎ(降雨・気温低下)、状態も幾分改善しました。
一方、前線が去った後は全国的に厳しい残暑となっており、季節外れの長雨で暑さ・乾燥への備えが緩んでしまったベントグラスの管理には注意が必要です。

ベントグラス管理の目標

9月に入ると雨の日が多く、気温も30℃を下回る日が多くなると予想されています。予想通りなら早々に厳しい暑さもおさまり、じきに夏越しも峠を越えることになりますが、夏が過ぎ去るまでは細心の注意をお願い致します。
管理の目標は、「ベントグラスの確実な夏越しと、夏のダメージからの速やかな回復」となります。

ベントグラス管理の注意点

・貯蔵養分フルクタンが最小値を示すのは例年9月に入ってからで、気温が下がり光合成が回復するまでは
 細心の注意が必要です。

 ⇒フルクタン値が底を打って反転するまでは、更新作業・刈高を下げる等の攻めの管理は控える

・気温が下がりはじめると光合成と葉の伸びは次第に回復してきますが、地温は根の適温より
 まだ高いため、根活性の本格的回復は地上部が回復した後になります。

 ⇒根の活性が本格回復(K値の回復)する前、フルクタン値が底を打つ前の更新作業は、
  作業跡の回復が遅れる

・秋雨が長引くと、日照不足(光合成低下)、土壌酸欠(根活性の低下)を招きます。
 ⇒ベントの回復が遅れる
 ⇒高温多湿で病害・害虫・藻などが発生しやすくなる

◆ベントグラス管理のポイントとおすすめ資材

光合成の回復を促し、フルクタン含量(貯蔵養分)の回復・反転を早めます
(液肥によるスプーンフィーディングが基本)

・体内の窒素レベルを適正に保ち、リン・カリ・カルシウム・マグネシウムのレベルを高める
 ⇒クラシック、TKOフォスファイト、リキッドカルシウム、シェイプアップ
・夏のダメージが大きいグリーンでは、アミノ酸・糖・有機酸等のサプリメントも一緒に与える
 ⇒ZEN、アミノレスキュー
 
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・クラブ競技や・トーナメントに向けた準備に着手する際には、ターフの強度を高め
 ベントの負担を軽くする目的でケイ酸資材を処理

 ⇒グリーンスピードSi

根の活性回復・新根の発生を促します。
・葉身中のフルクタンやカリウムの値・根の状態を確認しながら、軽めの更新作業で
 根への酸素供給を確保

 ⇒ベンティング・スパイキング
・縦型の浸透剤で、過剰な水分を排出しグリーン表面をさらっとさせる(特に秋雨時)
 ⇒トーナメントレディ
 


・不足しがちな微量要素の補充と夏のダメージからの回復、新根の発生を促す活性化資材の施用 
 ⇒マイナーズ、ルートアクト

夏のダメージでターフ密度が低下・裸地化したエリアには、耐暑性品種の播種
(インターシード)で秋のカバー率を高め、翌年以降の夏越しを改善させます。

 ⇒品種:DC-1、L-93XD、962  播種機械:マレードGT410
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暑さが過ぎ去るまでの病害対策は予防を基本とします。
・シグネチャー+オーソサイドの混用処理はこの時期の様々な病気の予防に有効です。
・ラージ剤処理前に発生したラージパッチはグリーンエイトのスポット処理を挟むと
 効果的です。

 

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