ベントグリーン管理とおすすめ資材〈10月〉

ベントグリーンにとって10月は、世代交代の時期・新入生を迎える入学式の時期ともいわれています。
これからの一年を担う新しい世代へバトンが上手くリレーできるよう、ベントグラスの新芽の発生・成長のフォローを心がけてください。
ベントグラス管理の目標
秋本番。生育適温で、ベントグラスの根や葉の生育が本格化します。
管理の目標は「光合成を高める、土壌の物理性を改善する、新しい芽や根の発生を促し芽数・根量を充実させる」となります。
ベントグラス管理の注意点
・新たな根や葉の形成・生育の本格化に伴い、窒素をはじめ無機養分が不足し、光合成の能力を充分に
発揮できないことがあります。
・新芽・新根の発生、芽数・根量の充実には旺盛な細胞分裂を伴いますが、細胞の分裂に必要な
DNA・細胞膜の生成には窒素とともに大量のリンが必要で、この時期はリンが不足しがちです。
・新たに形成された細胞を強くするには、細胞壁にカルシウムを取り込ませることが重要です。
・世代交代が進み、役目を終えた古い組織が土壌の透水性・通気性を妨げる原因になります
十分な窒素施肥で、光合成を高め、芽数・根量の増加を担保します。
・窒素の不足に注意しながら、他の無機養分の不足・バランスを考慮する。
・秋季の窒素施肥量は、年間窒素施肥量の半分強(この時期、窒素過剰の悪影響は少ない)。
・緩効性の窒素肥料を基本として、液肥・粒状肥料(主に下旬以降)の併用を推奨。
⇒Theクラシック、Kビルダー、ニュートリDGハイP・ベース・ウィンター
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細胞分裂に必要なリンを十分に施用して、新芽・新根の発生・分げつを促進(来期の準備)し、
芽数・根量を増加させます。
・吸収の良い亜リン酸液肥で、光合成と細胞分裂を促進。
・カリ肥料との併用は根圏の充実をサポートする。
⇒TKOフォスファイト、ルートアクト、シェイプアップ、ニュートリDGハイP・Kプラス
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カルシウムを施用して新たに発生した組織の細胞壁を強化します。
・吸収の良い有機酸カルシウムで、必要なカルシウムを補給。
・細胞壁の強化は、病害への抵抗力と根の機能を向上させる。
⇒リキッドカルシウム、ニュートリDGカルテック
新芽・新根(新世代デビュー)の健全な育成を確保します。
・不足しがちな微量要素の補充と新根の発生を促す資材の施用。
⇒マイナーズ
クラブ競技や・トーナメントに向けた準備には、ケイ酸資材でターフの強度を高めます。
⇒グリーンスピードSi ▲クリックするとPDFが開きます。
土壌の透水性・通気性を改善し、根の活性・根量アップの障害を取り除きます。
・土壌の状態(有機物含量や問題の種類と深度)にあわせ、的確な作業を選択する。
・土壌の物理性を改善し翌年の管理に備える。
耐暑性やクォリティに優れた品種をインターシードして、グリーンのクォリティを改善させます。
⇒DC-1、L-93XD、962 (播種機械:マレードGT410)
製品についてはメールでお問い合わせください。
※弊社では一般のお客様への直接販売は行っておりません。
恐れ入りますが購入店舗さま等にお問い合わせください。
E-mail:support-tg★toyo-green.com
※送信の際は、★を@に変更してお送りください。